ニュースリリース
News release12/14・15開催「INNOVATE AQUARIUM FESTIVAL」にゴールドパートナー企業として各プログラムに登壇

一般財団法人 潮だまり財団(東京都渋谷区、代表理事:川口晋、以下、潮だまり財団)は、2024年12月14日(土)・15日(日)、株式会社イノカ(東京都文京区、代表取締役 CEO⾼倉葉太)が開催する「INNOVATE AQUARIUM FESTIVAL」にゴールドパートナー企業として参加しました。
当財団では、藻場をはじめとする沿岸海洋生物資源の回復を目的に、画期的な「潮だまりメソッド」の構築を通じて、人工的な潮だまり環境の創出を目指しています。「アクアリウムの情熱と技術で社会課題を解決し世界を変える」をテーマに掲げる本イベントでは、アクアリウムという個人的探求により培ったノウハウや独自の視点を持つ多様な方々と、沿岸生態系の再生に通ずる創造的で実効性のある解決策についての議論を期待し、各プログラムに登壇しました。
MEETING

企業・自治体・有識者・アクアリストなどを交え、新しい知見の創出を目指す「MEETING」では「アクアリウムから広がる海の再生ビジョン『MOBANK』」と題したトークセッションにて、潮だまり財団より川口理事長の他、ジェックス株式会社 ジェックスラボ 室長 吉田 恵史郎氏、大成生コン株式会社 代表取締役 三宅淳也氏などが登壇し、闊達な意見交換が行われました。
【登壇者】
・ジェックス株式会社 ジェックスラボ 室長 吉田 恵史郎
・一般財団法人潮だまり財団 理事長 川口晋
・大成生コン株式会社 代表取締役 三宅淳也
・第2回「INNOVATE AQUARIUM AWARD」ファイナリスト hideyo
AWARD


環境省及び2030生物多様性枠組実現日本会議(J-GBF)後援の「AWARD」は、趣味として水生生物の飼育などを行うアクアリストが持っている技術や知見を発掘し、環境問題に取り組む企業・研究者と組み合わせてアクアリウム発のイノベーションを起こすことを目的に実施されました。
当日は、事前審査によって選ばれたファイナリスト6組8名が、観客やパートナー企業に対して、生き物や飼育の魅力と、社会課題を解決するアイデアをプレゼンしました。生物の飼育において卓越した知見や技術を持つ応募者の中から、自宅に1トンの閉鎖系水槽に生態系を構築し、魚類(グッピー)の世代交代の観察にも成功した「1トン水槽を用いたミニ地球プロジェクト(応募者名:虫歯天使)」が「潮だまり財団賞」を受賞しました。
【AWARD審査員】
・増田直記(株式会社イノカCAO)
・鈴木香里武(幼魚水族館 館長)
・さかな芸人ハットリ
・尾㟢豪(MBSお魚博士)
・富田京一(肉食爬虫類研究所代表)
【企業賞審査員】
・五味宏樹(ジェックス株式会社 代表取締役社長)
・青木圭太(株式会社アオキシンテック 代表取締役CEO)
・三宅淳也(大成生コン株式会社 代表取締役)
・小林正也(竹田設計工業株式会社 執行役員)
・川口晋(一般財団法人潮だまり財団 理事長)
・則武里恵(100BANCH オーガナイザー)
・篠澤裕介(株式会社リバネス 執行役員)
DISCUSSION


「人口のしおだまりにアクアリウム技術を活かすには?」をテーマに、潮だまり財団より理事長及び理事が登壇し、アクアリストと直接ディスカッションを行い、意見交換を行いました。藻場生育のために光合成が進みやすい構造の必要性が具体的に議論されるとともに、人口潮だまりの設置により、潮だまりの生態系調査が進むことを望む声などが聞かれました。
潮だまり財団は、「潮だまりメソッド構想」が研究・実用化されていくよう、研究者らへの助成金交付を進めるとともに、沿岸部の環境再生に向け、例えば衰退した漁場の回復に向けた活動として、地域の漁業者や市民に、藻場の柱状礁の設置など具体的なアクションプランを提案し、実証実験を進めていく必要があると考えています。さらに得られたデータや研究成果を地域コミュニティや関連業界と共有し、「潮だまりメソッド構想」をより効果的なものにブラッシュアップしていくことも求められます。将来的には、藻場だけでなく、サンゴ礁や貝類などの育成にも応用され、漁業資源や観光資源の確保、二酸化炭素吸着(ブルーカーボン)、生物多様性の保全などに貢献することを目指し、東南アジアなどへの技術輸出も視野に入れ、ビジョンの実現に努めていきます。