Action私たちの活動

豊かな海を取り戻すために
具体的な理論と検証、基礎研究、研究助成の
3つのActionを実践していきます

魚たちの衣食住を
取り戻す

そのヒントは
生物多様性の象徴である
「潮だまり」にあるのでは?
との着想を得て
「潮だまりメソッド」構想を
考案しました

Action 1

Shiodamari Method潮だまりメソッド

沿岸海洋生物資源の
回復に向けた
具体的な方法論として
巨大な藻場をつくる
「潮だまりメソッド」を
発案・実践

生命力あふれる豊かな海を取り戻すために、私たちが発案・実践するのが「潮だまりメソッド」です。
沿岸域に半閉鎖的な水域をつくり、海水や栄養成分が溜まりやすくなる環境を整備。
そこでアマモの育成や海域生物の育成環境などをモニタリングし続け、大規模な藻場の実現を図ります。
このメソッドはまだ始まったばかり。さらに多くの研究者の知見を活かし、より確実性が高く洗練された方法へと進化させていきます。

[ 課題 ]

[ 効果 ]

潮だまりメソッド

[ 課題 ]

課題 住 埋め立てや水質汚濁による藻場の減少
課題 食 栄養の弱体化による小魚の減少
課題 衣 地球温暖化による海水温の上昇

潮だまりメソッドを
実践すると

[ 効果 ]

効果 住 藻場が魚の棲家に
効果 食 海藻類が小魚たちを増やしていく
効果 衣 光合成によって海水温の上昇を抑制

潮だまりメソッド

潮だまりメソッド
使われなくなった漁港などを舞台に、満潮時、海水に浸かる程度の高さの壁「人口リーフ」と、両脇に別の壁「サイドウォール」をつくる。
潮だまりメソッド
構造内部に3m間隔で多数の柱「柱状礁」を配置し、藻場を育てる。
潮だまりメソッド
構造内部では波が分散または消失し、穏やかな環境「半閉鎖的水域」が広がる。

豊かな海へ

藻場を棲み処とする生物、それを食す生物が集まり、沿岸海洋生物資源の回復が見込まれる。

Action 2

Operation基礎研究

普遍的な価値の追求を活動の柱に科学の知見に基づいて、
基礎研究や海洋調査を推進中

01研究

人の手によって減少してしまった藻場の回復に向けて
ラボで「藻」の基礎研究と飼育システムの開発

岸海域の生態系を支える「藻」、
とくにアマモの生育条件を特定するため、環境移送技術®を活用して
ラボにおける基礎研究を開始。また、閉鎖環境下におけるシステムの
開発も進めており、複数のアプローチで沿岸海域におけるアマモの
健やかな育成を目指します。

人の手によって減少してしまった藻場の回復に向けてラボで「藻」の基礎研究と飼育システムの開発

02調査

手塩にかけて大規模に介入できないか?
問題が深刻化する「瀬戸内海」から地域調査を実施

藻場再生の研究と実践を加速するため、藻場減少が深刻化する
瀬戸内海で地域と協同し、調査を開始しました。
海藻が衰退・消失して海底が砂漠状になり、
海の生物が棲めなくなる磯焼けの根本的な解決を目指して
取り組んでいます。

手塩にかけて大規模に介入できないか?問題が深刻化する「瀬戸内海」から地域調査を実施

Action 3

Research Support研究助成

手遅れになる前にスピーディに推進
研究支援の「潮だまり財団賞」で、新たな知見を創出

国内の若手研究員を中心に、関連しうる研究を助成する
「潮だまり財団賞」を立ち上げました。
2024年9月、豊かな海を取り戻すためのアイディアを持つ
20名を採択。今後も幅広い研究を支援することで
新たな知見を創出し、手遅れにならないよう
エビデンス構築を加速します。

手遅れになる前にスピーディに推進<br>研究支援の「潮だまり財団賞」で、新たな知見を創出
手遅れになる前にスピーディに推進<br>研究支援の「潮だまり財団賞」で、新たな知見を創出

あなたの力を発揮してください、
豊かな海を取り戻すために

沿岸海洋生物資源の回復は、どれほど熱意があっても私たちだけでは成し遂げられません。
地域の自治体や漁業関係、企業、サイエンスやテクノロジーの専門家や研究者、
賛同いただける企業や人々など、異なるさまざまな個性や能力が集まることで、はじめて実現するのです。
どうか、あなたの力を存分に発揮してください、魚たちがいきいきと棲む豊かな海のために。